なぜ三日坊主になるか?(ホメオスタシスとマズローの欲求5段階説)
3日坊主の原因で一番厄介なのは、「ホメオスタシス」と呼ばれる恒常性維持機能です。
意識でどうにもならないのでなかなかやっかいです。
気合い入れても、目標を紙に書いて貼っても、計画作っても、やられてしまいます^^;
(それぞれ良い方法ですが)
マズローの欲求5段階説と呼ばれる説があります。アブラハム・マズローはアメリカの心理学者で、人間性心理学の生みの親。人間の欲求の階層を主張しました。階層は下から以下の通り。
- 生理的欲求(生命維持)
- 安全の欲求(身の安全を守りたい)
- 所属と愛の欲求(他者と関わりたい、集団に属したい)
- 承認欲求(他者から認められたい)
- 自己実現の欲求(能力を発揮して創造的活動をしたい)
これらは、低いものから順に現れ、欲求がある程度満たされると次の欲求が現れる。
1番最初に起きる欲求が、「生理的欲求」。これが最も強い欲求。
生理的欲求には、「恒常性(ホメオスタシス)概念」と「食欲(食物に対する選好性)」が含まれる。つまり、ホメオスタシスは、生きていくのにとても大切な機能です。
体の各機関が気温・湿度などの外部環境の変化、体位・運動などの身体的変化に応じて、体温や血液量・血液成分などの内部環境を生存に適した一定範囲内に保持しようと働く自動調整機能。
体温が上がると、汗をかいたり血管を拡張して体温を下げる。体温が低いとふるえによって体温をあげようとする。
ダイエットで起こるリバウンドもホメオスタシスが関係している。
食事制限によって生命維持に必要なエネルギーが減少するので、少ないエネルギーで体を一定に保とうとする。なので体重が減らなくなる。そこで、食事制限を中断してもとの食事量に戻すと、余分なカロリーが体に蓄えられてリバウンドとなる。
ホメオスタシスは、肉体的な機能だけではなく、心理的にも存在します。
心理的な恒常性維持機能とは、 慣れ親しんだ生活スタイルから脱することに抵抗が生まれて、変化が起こりかけた時に元の慣れ親しんだ生活に戻ろうとする働きです。

つまり、慣れ親しんだ行動、習慣、考え方、好み、無意識的動作などを変化させようとすると、元の慣れ親しんだ生活に戻ろうとするのです。

意志が弱いからできないと思っていたのですが、自然な働きなんですね。

そうなんです。三日坊主は自然な働きなんです。
落ち込む必要はありません。
ちょっとだましてあげる方法が必要なだけです。
自分に甘くなることが大切!
目標立てたりするときは、とかく立派な目標を立てたりします。そのための行動計画も立派なものになります。
今までできてないことを達成するのですから、今までやったことがないことをやる必要があります。つまり、慣れ親しんだ行動を変化させようとしています。
そして、ホメオスタシス発動!新しいことをやめさせようと一生懸命無意識化で努力します。時には、意識下にも表れます。「恐れ」、「意味ないのでは?」、「自分には無理」・・・
では、どうするか?

思いっきり自分に甘くなってください。
「スモールステップ」です!
新しい行動のレベルを最低限にして、毎日続ける事だけ注力してください。
毎日3Kmジョギングすると決めたのなら、外に出て家の前を1歩歩けばOKです!
「できた!」と自分を思いっきり誉めてください^^
ホメオスタシスが発動しないように、大きな変化をさせないことがポイントです。
糖質ダイエットで、血糖値を大きく上げないのと同じですね。糖質を大きく上げてしまうとホメオスタシスが発動してしまうので。

それでは、目標が達成できません!

最初の一週間は、毎日続けることに注力します。
たいていの場合、スモールステップすると、その勢いでもう少し先に行きます。家の前まで出たんだから少しジョギングするかと。
毎日できたら次の一週間は少しレベル上げます。
そうして毎日続けることは必須にして、レベルを徐々に上げていきます。
ジョギング3Kmを習慣化するのに何週間かかるかは、その方次第です。
習慣化は一般に3週間から長いと3か月かかります。
まずは、1か月を目標にやってみましょう!
他にも、一石二鳥のやり方がありますが、次回説明します。
良い1日を!